高田由良
今回書くのは商業高校の方です。
校則についての記事で学校や先生を下げた後に書くことでは無い気もしますが
学校や先生は好きじゃなくても生徒のみんなは優しかったので共有しておきたいと思います。
まず一番最初に思い浮かぶのは、やはり前回の会食恐怖症の記事でも書いた、
私をご飯に誘ってくれた明るい子たちです。
みんなバスケ部と、陽に陽を重ねた人たちでしたので、そんな対極に居るような人間ですら私に気さくに声をかけてくれるのです。
当初自分は人と触れ合うのも億劫で、避けられてもいいから一人で居ようと決めていたので異例の出来事でした。
それだけではなく、その時のクラスはギャルな子でもチャラい人でも、その場に私が居合わせている時、
まるで元からの友達のように、いきなり「あ、そういえばね、こないだ行ってきた試合で○○先生と会ったんだけど、由良ちゃんの中学の時の先生だよね?元気そうだったよ~」と、様々な話題で私に声をかけてきました。
私は決して自分から人と触れ合うことはしないのにです。
お互い自己紹介もなしに、「そういえばね〜」と話しかけてくれました。色んな子が
それが高校時代一番の感動だったかもしれません。
学校といえば閉鎖的で各々グループを作り行動するのが当たり前だと思っていましたが、その概念を見事にぶち壊してもらえました。
テストの点が良いと、たまたま隣の席が勉強に関しての努力家でクラス内で有名な子で、
点数を盗み見されて凄いねと褒められたり、
私は運動神経が悪く足が遅いのですが、体育の授業の時、長距離のタイムを測るのに、私が明らかにみんなのずっと後ろをぽつんと走っていると、毎回皆んなが固まってる場所を通り過ぎる時、「頑張れ」は勿論、「ペース同じにして走りな」などのアドバイスを声掛けしてくれました。後者は野球部の男子に言われました。
電車通学だったのですが、同じクラスの男子がたまたま同じ最寄駅で、帰りに鉢合わせるといつもお疲れ様や、また明日ねと言ってくれた事もありました。
このコミュニティはまるで楽園のようでした。
皆が皆平等だなあと感じた高校生活でした。
いじめなどの問題が多く取り上げられ、いじめがない所の方が珍しいと言われる昨今では、私は運が良い幸せ者だったんだなと今は思います。
こうやって、優しくしてもらった思い出はいつまでも忘れてはいけないものだと思います。